大島記念嬉泉病院では、透析ベッドを56床、リクライニングチェア5台設置しております。各患者さんに合わせた環境の提供をしております。
病院全体をチームとして知識・技術を常に学び生かしながら、定期的な検査やフットケアなどの合併症予防・早期発見のための取り組みを行っております。
またシャントトラブルや緊急透析などにも柔軟に対応し、近隣医療機関と積極的に連携しながら当院透析患者のみならず、地域に密着した医療を目指します。
当院はオンラインHDFを採用しております。
オンラインHDFとは?
HDFとは血液濾過透析という血液透析(HD)と血液濾過HF)の併用型療法です。
HDFでは、濾過する量を増やすために補液をし、血液透析より多量の濾過を行うことで、血液透析では除去しにくい低中分子蛋白といわれる物質を取り除くことができます。
HDFにはオフラインとオンラインの方法がありますが、オンラインHDFのほうがより多くの老廃物を除去できます。
オンラインHDFの治療効果として、関節痛、かゆみ、不眠、イライラ感、むずむず脚症候群(レストレスレッグ症候群)、透析アミロイドーシスの軽減などが学会で報告されています。
なお、オンラインHDFの長期的効果についての根拠は確立していませんが、今後5~10年にわたって透析療法を継続する可能性が高い方においては、長期的効果が期待できるのではと考えられています。
また、透析中に血圧が低下しやすい方にも向いているといわれています。一方、シャントの状態がよくない、血流量が十分に得られない、栄養状態が悪いといった方にとっては不向きといわれています。
当院ではオンラインHDFを必要とされる患者さまに、適切な治療を受けていただけるようオンラインHDFに必要とされる水質基準を満たした透析液を使用しております。
スケールベッド(体重をベッドの上で測定します)の導入や体重計の電子カルテとの自動リンク等を採用し、お身体が不自由な方にも比較的安楽に透析前後の対応が可能です。介助が必要な方には、スタッフが対応いたしますのでご安心ください。
また、個人ロッカーの利用希望については事前の申請が必要となりますので職員までお問合せください。
当院では透析患者さんに、栄養面に配慮したお弁当をご用意しております。生活習慣病の方や透析治療中の方に美味しく召し上がって頂ける食事について日々研究しております。
尚、お弁当のご注文希望の方は当院栄養科またはお近くの職員までお気軽にお問合せください。
【お弁当を注文している皆さんへ】
当院では衛生管理上、安全な食品を提供するために、透析のお弁当は院内でお召し上がりいただいております。ご理解・ご協力をお願い申し上げます。
当院栄養科では、管理栄養士による栄養指導をご希望に応じて実施しています。患者さんの血液データを参考に、カリウムやリン、水分などのお体の状態を把握し、患者さんの生活環境に応じた栄養バランスや調理方法などを、ご本人または
ご希望に応じて、ご同居中のご家族、施設の職員さんを交えてお話させていただいております。
詳細については当院栄養科またはお近くの職員までお気軽にお問合せください。
透析患者さんにとって週3回の通院透析はとても負担となります。当院では通院の負担軽減に配慮し、各患者さま自宅や入所施設への入り口までの送迎(無料)を行っております。
介助が必要な方には、スタッフが対応いたしますのでご安心ください。
当院の送迎サービスをご利用希望の方は送迎科またはお近くの職員までお気軽にお問い合わせください。
※自家用車でお越しの方は、駐車場もございます。